【釣具のお話】ライン編

痔へ永遠の別れを告げたい元釣具店員ふく郎です。

釣具三種の神器の一つ”ライン”。釣り糸についてざっくり書きます。

ビギナーの方にこそ見てほしい内容なので、どうぞご一読を。

良いラインとは?

答えは単純で明快。

「細く 強く しなやか」

これを満たしてる物が良いラインと言えます。

「細くて強い」は もはや常識!?

各メーカーのナイロンやフロロカーボンラインで1号のものは概ね4lb(約1.8kg)の引張強度を持ちます。

しかし中には1号で5lb(約2.25kg)の強度を持つラインも各社から売り出されてますね。
高級ハリスやショックリーダーにそういった高強度品が多かったが
近年はメインライン(道糸)でもこういったワンランク上の強度を持つラインが増え、かなり一般化してます。
値段もワンランク上である場合が多いですが、得られるメリットはかなりのものですね。

「細い」「強い」の条件はコレでクリアですね。

※補足 lb=ポンド。1ポンドあたり約0.45キログラム


しなやかさ

ナイロンやフロロカーボン素材のラインは、細ければ細いほどしなやか

0.5号と5号では、同じ素材とは思えないほどしなやかさに差が出る。

金属でイメージしてみてほしい。針金と鉄筋があるとしよう。
細い針金はピュンピュンと振れば釣り竿のように曲がるしなやかさがあるだろう。
これに対し、鉄筋の直径は1センチ弱。いくら振ったところで弾性や反発力に期待できようもないことは想像に難くない。

  • 柔らかいナイロンと言えど、太すぎればしなやかさは損なわれる
  • 硬い素材であるフロロカーボンも、細ければその分しなやかさを得られる

様々なターゲットや釣り場に対して、どれだけ細いラインを扱えるかは釣り人の手腕にかかる。
無理の無い範囲で、できるだけ細いラインを選んでおけば良いでしょう。


細いラインが産みだすメリット

  • 空気抵抗減少により飛距離の向上
    至って単純、探れる範囲が広がることで釣果アップに直結します。飛距離は正義!
  • 風や流れの抵抗を軽減
    ラインの太さは強風時や速い流れの中での扱いやすさに大きく影響してきます。
    長く出てるラインほど受ける抵抗も増えるので、0.1号単位の違いも軽視しちゃダメ。
  • 細い=しなやか
    ↑の項目でも書きましたが再度ご説明。
    0.1号のナイロンラインは細い髪の毛に匹敵する細さ。
    対する100号はバッキバキ。なんならフロロの5号でもなかなかの硬さです。

ライン選びの目安一覧

  • 堤防サビキ釣り
    ナイロン2.5~3号
  • 堤防ちょい投げ釣り
    ナイロン2~3号
  • 穴釣り
    フロロカーボン3~5号
  • シロギス投げ釣り
    PE0.8号+PEちから糸6号
  • 磯堤防ウキフカセ釣り(尾長グレ除く)
    ナイロン1.75~2号+フロロハリス1.2~1.5号
  • アジング
    エステル0.3号+フロロリーダー0.5号
  • メバリング
    ナイロンorフロロ3lb 又はPE0.3号+フロロリーダー4lb
  • エギング
    PE0.6~0.8号+フロロリーダー1.75~2号
  • シーバス
    PE1号+リーダー16~20lb
  • ショアジギング
    PE1.5号+ショックリーダー40lb
  • ブラックバス(スピニングリール
    フロロ5lb
  • ブラックバス(ベイトキャスティングリール
    ナイロンorフロロ14lb

人気どころの釣種で良く使われているラインの太さや種類です。
ブラックバスのラインについてはかなり幅広いので、一番使われる部分だけ書きました。
他の釣種も同様で、使うタックルや釣り場により大きく違いが出てきますのでご参考までにどうぞ。


悪い例(仮のお話)

ビギナー必見!細すぎるラインや太すぎるラインを使った時のトラブル。

  • ラインが細すぎると起きるトラブル

    エギングを例に書きます。
    ロッドの適合ラインはPE0.6~1.0号。
    同行者を出し抜いての爆釣を目論んだ釣り人フク郎がこのロッドに0.3号の極細PEを合わせて使ったとしましょう。

    楽々遠投でき風の抵抗も少なく快適な釣り始め。だが地獄モードはすぐに訪れる。
    キャストを重ねるにつれて摩耗が蓄積しラインブレイク連発。エギは彼方へ。

    指&エギ「キャストする時にコツコツダメージ与えておきましたw」
    ロッド 「シャクリでノット破壊成功!」
    根がかり「0.3号?なめんな」

    PE0.3号と言えば、本来はSWライトゲームやトラウト、ワカサギなどの軽量なルアーやオモリを使用する釣りに使われる細さ。
    ロッドスペックを無視している時点でトラブル発生は目に見えていた。
    さらにエギの重さもトラブルの頻発を助長してしまっていたのだ。
  • ラインが太すぎると起きるトラブル

    同じくエギングを例に。
    スピニングリールには明確な適合ラインの表記はありませんが、太さに対する巻取長の容量が表示されてます。
    ふく郎の経験上、スピニングリールでは100メートル以上巻ける太さであれば概ね問題は無い。
    エギング専用リールの多くはPE0.8号-150mという容量がポピュラーですよね。
    これに1.2号のPEを巻いた場合のトラブルを予想してみます。

    極細PEに懲りた釣り人フク郎は、エギ大量喪失を恐れるあまりにあろうことかPE1.2号を用意。ショックリーダーは3.5号。かなり頭の悪そうなチョイスである。
    「根がかりもキャスト切れも怖くない!」と鼻息荒く釣り始めますがさらなる地獄の始まりだ。

    E1.2号「着底もアタリも伝えませんよ笑」
    根がかり  「負けねーぞwww」
         「1.2号?なめんな」

    飛距離は出ずアタリは取れず、根がかりすれば外すのも切るのもひと苦労という3重苦で、散々な釣行となるでしょう。

こんなことにならないために、適切なライン選びはホント大切です。

ただし、ラインの扱いやキャスト、魚とのやり取りに自信が持ててきたならばその限りではありません。
タックルバランスを損なわない範囲であればあえて適合外のラインを使う選択肢も増えることになるので
自身の釣りスキルと相談した上で細い、又は太いラインにチャレンジしてみるのも良い。

まとめ

  • 同じ太さならワンランク上の強度を持つ糸を使おう
  • 魚種・釣種・タックルに見合った太さと強さを選ぼう

ライン選びはロッドやリール選定以上に重要です。
ネットで調べるのも良いけど、できれば釣具店や上級者にアドバイスをもらうのが一番。
もちろんふく郎に聞いてくれてもいいんだ。

以上、ご覧いただきありがとうございました。

ではまた!

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