野池探訪#2 秋田県北秋田市坊沢 蟹沢堤

未訪の池や小規模ダムの探訪を自分用に記す。


大野台ゴルフクラブから北へ直線距離で1kmほどの場所にある池へ訪れた。
google map上では池の名称は確認できなかったが、秋田自動車道の蟹沢で降りてすぐというアクセスの良さは魅力的だ。
釣行帰りであまり時間は無かったが、とにかく向かってみることにした。

池の70%ほどを木々が囲っている。
開けていて易々と釣りが可能なのは手前側のみ。

この立ち位置からちょうど反対側には葦と思われる水生植物が見えたため、あちら側がシャローっぽい。
池の形状から、東側にインレットが有る可能性は高く、魚が集まるとすればそこだろう。

画像左上辺りに秋田自動車道が少し見える。

水面を見渡してみるが、浮草類の繁茂は一年を通して無さそうな様子。
小魚のライズは一つも起こらず、大抵の池に生息しているコイの姿すら無し。生命感はアメンボのみ。

試しに小バスが食らいつけそうな3インチクラスのストレートワームを投じてみるも反応は無し。
水の動きがあるポイントを5分ほど観察してみたが小魚等水中生物は見つけられなかった。

秋田県の野池では珍しい、というか初めて見るタイプのアウトレット。
結構な水量が流れ出していて、この下流は渓流のような様相となっており、ミノーを投じたい気分に駆られる。
まあ釣れるとしても、場所的にウグイくらいのものだろうけれど。
いずれトラウトタックルを持ち込み遊ばせてもらおう。

池の周囲には藤の花が多く目立っていた。
これならば鬼も近寄れまい。

しかし非常に美しい。

指が写り込んでしまった。

充分すぎるほど広い駐車スペースは未舗装だが固い砂利。車がスタックする等の心配は無い。

道路を挟んだ目と鼻の先には(有)秋田高原フードの「黎明舎育成農場 鷹巣農場」があり、結構な匂い(臭い)が風に乗って漂ってくる。

この看板により池の名称が判明。「蟹沢堤」という名のようだ。

釣り禁止の明記はされていないので、柵越しで遊ぶ分ならば許されよう。

桜も数か所植えられており穴場的な花見スポットになりうると考えたが、近所の育成農場から漂ってくる臭いは飲食にそぐわない。
少なくとも、女性を連れての来訪は薦めない。


前回訪れた大館市軽井沢の池に比べ、この蟹沢堤は明るく爽やかで異様な気配は何も感じなかった。
ブラックバス釣行の帰途だったため短時間の調査となってしまったので、何かの折にまた訪れた際にはじっくりと調査してみたい。

しかし野池探訪は童心を呼び覚ますというか。
ほんの少しだけ残っていた子供心を活性化させてくれるパワーがあって、非常に楽しい。
ダム巡りを趣味としている方の気持ちが少しだけ分かったような気がする。

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