山城屋「魚介豚骨チャーシューメン塩大盛り」

絶品と言える食べ物はこの世の中にいくつあるのだろうかとふと思ったが、そもそも答えなど無いことにすぐ気付いたので考えるのをやめた。
基準なんて人それぞれ。Aという食べ物が大好物という人もいれば、「A？なんでそんなもの食べるの？」ってな人もいる。

だが山城屋にはあるんだなこれが。ふく郎にとっての絶品は大館市早口に確実に存在している！
「この世を去る前、最期に食べたいもの」へ再度会いに行ってきた。

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山城屋
入店
魚介豚骨チャーシューメン塩大盛り
ごちそうさまでした
お店の情報

山城屋

気持ちよく晴れたお昼前、線路近くにあるコチラのお店が山城屋さん。

午前中に無理やり一仕事を終わらせ午後休を作っての訪問。道中のワクワクはこの後の釣行を軽く凌駕してしまうほどだ(◉Θ◉)
なんたって前回訪問からずっと想い続けていた「魚介豚骨塩」を食うんだから。
（こーれーぐすと紅しょうがも付けちゃって、チャーシューも増しちゃおうか？ガーリックライス…いや初の塩だから大盛りに…）
とか色々と訪問前日にオーダーを考えるのが楽しくて仕方が無かった。

入店

入り口に一番近いカウンターへ着席。
幼き頃に押入れの中で遊ぶのが好きだったタイプにとってタマらない狭さが最高な一等席。
店内もTVも見やすいし、ここでひと夏過ごしちゃうか？ってくらい。

ハイこれ。今日は君に決めてきてるんだ、よろしく頼む。

ノーマルの魚介豚骨+ガーリックライスの組み合わせもGOD級。オーダー後にほんの少しの後悔みたいなものが湧き上がったが、信じる。
山城屋を信じるおれを信じる。

もちろん卓上調味料たちも信じてるが、多分今日はお前達の出番無いかもねごめんね。

魚介豚骨チャーシューメン塩大盛り

通常の魚介豚骨とは違い、具材にお麩とアオサが加入する。白髪ネギは脱退だ。
ちなみに今回は味や麺の茹で加減についてカスタムは一切無しのノーマル仕様である。初食である魚介豚骨塩へ自分なりの敬意。（単なる言い忘れ）

さてどんなお味か…スープを一口。

「優しい」という言葉をスープ状にしたらこうなるんだなって。
味は薄いと感じることは無く、むしろ塩だからこそ出汁の味が際立ったことで満足感が高まる。
煮干しと豚骨それぞれがしっかりはっきりと主張しているが、互いが互いを引き立てあっていることで極まるところまで極まった、そんな様に感じた。

そして円やか。おいらがラーメンにおいて重視する「バランス」の表れだと思う。

カオスな世界情勢渦巻く現代において、少なくともこの丼の中で戦争は絶対に起きない。だって今のおいら、松任谷由実もビックリするほどやさしさに包まれてる。
今ならば25日くらいからダダ下がってしまった仮想通貨の相場もギリギリ笑顔で許せるような気がする。いや許したくない、上がってください( ˘⊖˘)

プ〇チンよ、これ食べて正気に戻れ。なんなら浴びせてやるからスケジュールの空きを教えなさい。
ついでにトラ〇プお前もだ。
二人まとめて奢ってやるからさ、コレ食ってまた仲良くしなさい。そしたらみんなにゴメンナサイできるからね。

正直に言うと、初めて食べた時はあまり好みでは無かったこの自家製麺。
食べ重ねるごとに少しずつ好きになり、今や大好物。
この麺無くして山城屋は語れぬ。

山城屋を語る上での要「チャーシュー」。
菜食主義者の口に無理やりぶち込んだら途端に涙流して貪り食ってしまいそうな、これも極上の中の極上、もはやGODなのだ。
この丼には神がいる。それも12枚。
チャーシューメンオーダーをした自分を褒めようじゃあないか。

極上のスープ・麺・神様（チャーシュー）が半分ほど残っているうちに「紅しょうが＆こーれーぐす」を投入。

こーれーぐすは初めて味わう調味料なのでレンゲにほんの少し垂らし味を見てみた。
想像よりやや辛みは弱いものの舌先にピリリと刺激。一瞬ではあるが米焼酎を思わせるような泡盛の上品な香りが鼻に抜けたようなそんな感じ。
この分ならそこそこの量を入れても良さそうだなと、大さじ1杯分弱を回しかけて攪拌し麺を一啜り。
辛味と紅しょうがのアクセントが食を加速させる。
後から入店しカウンターに座った3人組を置いてきぼりにする勢いで啜る、啜る。